- 行政書士と社労士試験の難易度や勉強時間の比較をしてほしい。
- 行政書士に合格したけど、社労士試験の勉強は有利になる?
- 社労士試験って独学でも合格できる?
このような疑問にお答えします。
私のブログでは、行政書士試験と社労士試験に合格された方々にインタビューをしています。これまでに10人以上にインタビューを行ってきたため、私個人の体験だけでなく、一般的な社労士試験の受験生の体験談を把握することができます。
行政書士と社労士の試験内容と合格率を比較
行政書士と社会保険労務士(社労士)は、どちらも人気のある法律関連の国家資格です。しかし、試験内容や合格率には大きな違いがあります。
この見出しでは、行政書士と社労士の試験内容および合格率の違いについて詳しく解説します。
行政書士試験の内容
試験科目
- 法令科目: 憲法、民法、行政法、商法、基礎法学
- 基礎知識科目: 一般知識、行政書士法等行政書士業務と密接に関連する諸法令、情報通信・個人情報保護、文章理解
試験形式
- 択一式: 216点
- 多肢選択式:24点
- 記述式: 60点
試験時間
- 3時間
試験の特徴
- 法令科目の比重が大きく、特に行政法と民法の理解が重要です。
- 記述式問題では、具体的な事例に対する法律の適用が求められます。
- 暗記より理解の試験
社労士試験の内容
試験科目
- 労働基準法
- 労働安全衛生法
- 労働者災害補償保険法
- 雇用保険法
- 労働保険の保険料の徴収等に関する法律
- 健康保険法
- 厚生年金保険法
- 国民年金法
- 労働一般常識
- 社会保険一般常識
試験形式
- 選択式: 40点
- 択一式: 70点
試験時間
- 選択式:1時間20分
- 択一式:3時間30分
試験の特徴
- 労働法や社会保険法に関する深い知識が求められます。
- 選択式試験は詳細な知識を暗記する必要があります。
- 理解より暗記の試験
- 法改正が多い
合格率
合格率は行政書士試験は12%前後、社労士試験は6%前後
比較のまとめ
行政書士と社労士の試験内容と合格率には、以下のような違いがあります
- 行政書士試験は法令科目以外にも一般知識、情報通信なども出題されるのに対して、社労士試験は労働関係と社会保険関係に特化しています。
- 行政書士試験は択一式、多肢選択式と記述式があり、社労士試験は選択式と択一式。
- 行政書士試験の合格率は約12%前後であるのに対し、社労士試験の合格率は約6%前後。
- 社労士試験は法改正が多い。
- 行政書士試験は理解、社労士試験は暗記が重要。
行政書士と社労士の資格取得にかかる時間を徹底比較
行政書士と社労士の資格取得にかかる時間は、試験の難易度や個々の学習環境によって異なりますが、一般的には社労士の方が長期間の準備が必要です。
初学者の場合、勉強時間の目安は行政書士試験が約600〜800時間、社労士試験が約800〜1,000時間です。
社労士試験を1年で合格を目指す場合、1日2~3時間ほど勉強する必要があります。
私の体感では、行政書士試験は一発で合格する人がそこそこいますが、社労士試験の場合、一発合格は稀な気がします。
行政書士試験に合格していても、社会保険労務士試験で有利になる点はほとんどありません。
行政書士試験と社労士試験の試験範囲にはほとんど重複がありません。
ただし、社労士試験の労働法の科目では、憲法の知識があると役に立つことがありますが、それが有利になるとまでは言えません。
しかし、行政書士試験の勉強で学習習慣が確立されている方は、有利になるでしょう。
学習習慣が確立されていることで、試験対策の計画を立て、効率的に学習することができます。このスキルは社労士試験の勉強にも役立ちます。
社労士試験は独学で合格可能か
社労士試験は、多くの受験生にとって独学での合格は難易度が高い試験です。
試験に合格するためには、効率的な学習計画が必要です。しかし、独学では計画の立て方や進捗管理が難しく、挫折しやすいのが現実です。
特に社労士試験の範囲は非常に広く、労働基準法や社会保険法など、多岐にわたる法律や制度について学ぶ必要があります。独学ではこの膨大な量の情報を体系的に学ぶのが難しいでしょう。
概念的に理解が難しい科目があります。特に年金制度は複雑で、講義を視聴しなければ理解するのは難しいと思います。
社労士試験の勉強を独学でするか迷っている方へ、通信講座を強くおすすめします。通信講座は、体系的なカリキュラムとプロの講師による丁寧な指導が魅力です。
独学では見落としがちなポイントや最新の試験傾向もカバーされ、効率的に学べます。特に忙しい社会人にとって、自分のペースで学習できる通信講座は、時間を有効活用できる大きなメリットです。
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