5年目にTACを利用して社労士試験に合格

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私のブログでは社労士試験合格者にインタビューをしています。

今回は1、2年目は独学、3年目はフォーサイト、4年目は資格の大原(資料通信)、5年目はTACを受講されて合格した方です。

勉強の失敗、反省点やそれぞれの通信講座がおすすめな人など聞きました。

自己紹介をお願いします

独学2年、スクール利用3年を経て、5回目の受験でようやく合格をつかみとりました。
スクールは、以下のスクールをいずれも通信講座で1年ずつ受講しました。

・フォーサイト(バリューセット2 ※基礎+過去問+直前対策講座)

・資格の大原(経験者合格コース)

・TAC(上級本科生)

私が社労士試験に挑もうと思ったのは、30代になってからの転職活動がきっかけです。

私は何度か転職をしてそれなりに色々な仕事をさせていただいたのですが、履歴書に書ける資格といえば「自動車運転免許」くらいでした。

20代のうちは特に何も思わなかったのですが、30代になると自分のスキルを証明できるものが何も無いという危機感が強くなり、何か資格を取りたいと思うように。

私は企業内人事や人材サービス企業などHR分野に関わってきたので「今までのキャリアに関係していて、かつ国家資格」ということで社労士受験を決意しました。

1~4年目に不合格になった原因と反省点を教えてください

独学ではペースがつかめず失敗

1年目と2年目は独学で合格を目指しましたが、勉強範囲の広さと深さに翻弄された2年間でした。

社労士試験の難しさの原因と言われる「全科目をまんべんなく習得する」ということが、独学では非常に難しかったです。

ペース配分がうまくできず、特に1年目は後半(社会保険分野)にほとんど手をつけられないまま本番を迎えてしまいました。

原因は

・範囲の広さを甘く見ていたこと

・細かい論点が気になって、本来覚えるべき基本事項が疎かになったこと

反省点と対策は

・多少駆け足でも、とにかく最後の科目まで目を通す

・基本事項の定着を最優先する

ただ独学では上記の反省点を克服することができないと判断し、3年目以降はスクールを活用することにしました。

スクールをペースメーカーにするも、知識の定着不足を痛感

スクールでは通信講座を利用しました。どのスクールも定期的に動画配信やテキスト発送があるので、そのタイミングに合わせて進めることができました。

しかし「ペースが掴めない」という課題はクリアしたものの、知識の定着が十分ではなく3年目、4年目は不合格に。

最初に選んだ選択肢を不安になって変えてしまったり、2肢までしぼったのに誤った肢を選んでしまったり……

結果的に2年とも、「社会保険その他一般常識」の選択式で1点不足となりました。

原因は

・目的条文や用語定義が曖昧だった

・複数科目の似た論点で区別が曖昧だった

反省点と対策は

・テキストを読み込む

・科目横断で知識を整理する

一般常識の選択式は、同じような状況で不合格になる人も多いと思います。まったく見たことのない論点が出題されることもあり、運の要素も強い科目といえるでしょう。

しかしだからこそ「テキストに載っている=他の人も答えられる問題」を確実に取っていくことの重要性を身を持って痛感することになった2年間でした。

社労士試験の勉強方法を教えてください

4年目までの反省を元に、5年目は以下のような方針で勉強しました。

・基本問題は正解するまで毎日解く

・模試は受けられるだけ受ける

・科目横断で理解する

・目的条文と定義を読み込む

日々の勉強

TACの通信講座では、テキストとトレーニング問題集、動画授業の視聴が日々の基本的な学習でした。

動画を視聴しながらテキストを読み、トレーニング問題集を解きます。間違えた問題は翌日もう一度解き、正解するまでそれを繰り返しました。

また土日にその週に解いた問題をもう1度解くことで、忘れた論点の再確認を行いました。

TACの通信講座には1科目ごとに確認テストと、労働科目、社会保険科目それぞれのテストが用意されているので、そちらも随時受験して復習していきました。

5月以降は模試と横断学習、テキスト読み込み

模試はTACに限らず、受けられるだけ受けました。

間違った問題や自信がなかった問題を復習する際は、テキストを読むだけではなく、論点となった内容そのもの(例えば雇用保険の給付日数に関する問であれば、問われた条件以外の給付日数)を自分でノートに書いて覚えるようにしました。

アウトプットで覚えるタイプなので、苦手な部分をノートにまとめて後で読むというより、頭を整理するためにノートに書いた、という感じです。

特に似たような内容が複数の科目で出てくる場合は、横断学習を基本として関連する項目をまとめることを意識しました。

また選択対策として目的条文と用語定義を毎日1科目ずつ読みました。読むだけでは定着しているか不安なので、市販の対策アプリを使って間違えた箇所を繰り返し学習しました。

過去問題集には手をつけないことを決断

5月頃の時点で過去問題集に全く手をつけられていませんでした。そこで思い切って、過去問題集をやらないことに決めました。

「問題集を何度も繰り返すこと」は、有効な勉強法としてどのスクールでも言われています。

しかし4年間で過去問題は何度も解いていましたし、何より中途半端に手をつけてもそれまでと同じ結果になると思い、回数よりも「確実に理解すること」に集中することにしました。

独学とスクールどちらで勉強するのがおすすめですか?

独学よりスクールが絶対におすすめです。

社労士試験は範囲が広く、また法改正も頻繁です。細かい論点が問われることが多い一方、そこに気をとられると基本が疎かになったり後半科目の学習が足りなくなったりします。

実際に2年間の独学では、その課題を克服できませんでした。

捨てるべき問題と確実にとるべき問題の切り分けという点においても、スクールを活用したほうが効率的でした。

私はテキストや問題集に載っているとどうしても気になってしまうタイプなのですが、「ここは覚えなくても良い」と自信を持って優先度を下げることができたので精神的にも楽でした。

TACの講師は分かりやすかったですか?

TACの小野寺先生が分かりやすかったです。

社労士の試験は、金額や書類の提出期限などとにかく覚える数字が多い試験です。

しかし私は暗記がどうしても苦手で、語呂合わせも覚えられません。たとえ覚えても「この語呂合わせはどの科目のどの数字だったかな?」となってしまいます。

小野寺先生は「なぜその金額なのか」「なぜその提出期限なのか」といった立法趣旨や経緯を合わせて解説してくださるので理解しやすかったです。

何より「忘れても大丈夫」と思えたことは大きな自信につながりました。

フォーサイト、資格の大原、TACがおすすめな人

フォーサイトがおすすめな人

・初学者の人

・基礎固めをしたい人

とにかくフォーサイトのテキストは薄いです。最初は「これだけ?」と不安になるくらいでした。

しかし要点がわかりやすくまとめられているので、私がついやってしまっていた「細部が気になってしまう」ということもほとんどなく、基本事項に集中できました。

またテキスト以外に、本番までのモデルスケジュールや合格体験記、実際の仕事内容を紹介した漫画も同封されていました。

初めて社労士試験に取り掛かる際に、強いサポートになると思います。

➡フォーサイト公式ページはこちら

フォーサイトの社労士講座について解説している記事一覧です。

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フォーサイト社労士講座の記事をカテゴリー化しました。フォーサイトで合格された方、不合格の方に体験談も寄稿していただいてお...

資格の大原がおすすめな人

・自分のペースで進めたい人

大原は通信講座だけでも種類が多く、自分のペースで進めたい人に向いていると思います。私はあまり費用をかけたくなかったので、講義のない「資料通信」というコースを受講しました。

社労士24という動画教材は私が受講したコースでは付属していなかったのですが、youtubeで一部公開されているものだけでも非常にわかりやすく、横断学習にうってつけでした。

またSNSでの情報発信も親しみが湧く内容で、長期戦で不安になりがちなメンタル面でもとても助けていただきました。

ただ個人的には大原のテキストは若干クセがあるというか、読みにくいように感じました。読みやすさは人によって全く異なるので、大原に限らず可能な限りサンプルなどを読んでみて選ぶと良いと思います。

➡資格の大原公式ページへ

資格の大原の社労士講座について解説している記事一覧です。

TACがおすすめな人

・スクーリングも活用したい人

・自分の苦手な分野や対策がある程度わかっている人

TACは通信講座でも何度か教室受講ができます。私は苦手意識のあった一般常識・白書の分野と、自宅では集中が途切れてしまう模試をスクーリングで受講しました。

私が受講した「上級本科」で使用する参考書と過去問題集は市販もされています。しかし動画で講義を受講しながら読むのと単独で読むのではまったく理解度が違いました。

ただTACの経験者コースはとにかくテキストや問題集の物量が多いです。

時間を潤沢に取れる人や集中力に長けた人でないととても全てをこなすことは難しいと思いました。

最後に社労士試験の勉強をされる方にエールをお願いします

社労士試験は独学で一発合格する人もいれば、私のようにスクールを使って何度も受けてようやく合格できる人もいます。はっきり言って、運の要素もあると思います。

しかし倦まず腐らず、3歩進んで2歩下がるを繰り返しているうちに、必ず合格できます。

しかも社労士試験は相対評価ではなく、絶対評価です。どれだけ優秀な受験生が集まった年でも、自分が基準点以上を得点すれば合格できます。

やる気が途切れた時は、問題を1問だけ、参考書を1ページだけでもいいので、勉強を継続してください。

私のブログでは資格の大原、TAC、フォーサイトといったスクールを利用して社労士試験に合格された方、独学で合格された方にインタビューをしています。こんなこと聞いてほしいなどありましたら、下の記事から問い合わせお願いします。

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