資格の大原の社労士24から経験者合格コースを受講して合格

資格の大原の経験者合格コースで社労士試験に合格 社労士24(資格の大原のその他のコース含む)
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はじめまして、lemonadeと申します。私は建設会社の事務職として勤務していましたが、女性が長く働ける仕事として社労士に興味を持ち、労務未経験で社労士試験を受験しました。

2人の子どもを育てながらの学習であったため、なかなかペースをつかめず何度も不合格を経験しましたが、独学から始め、資格の大原の受講を経て、4回目の受験で合格することができました。試験合格後、現在は勤務社労士として社労士事務所に勤務しています。

学習・受講歴は以下の通りです。

  • 2019年:独学(市販のテキスト)→不合格(選択26点、択一38点
  • 2020年:資格の大原 社労士24受講→不合格(選択30点、択一42点)
  • 2021年:資格の大原 経験者合格コース(通信)+社労士24受講→不合格(選択式32点、択一式56点)
  • 2022年:資格の大原 経験者合格コース(通信)受講→合格(選択式34点、択一式54点)
社労士試験の成績通知書
社労士試験の成績通知書

当記事はクラウドソーシングサイトで実際の合格者に記事を寄稿していただいたものになります(一部改変、編集することはあります)。

社労士24についての感想

改善点してほしい点、おすすめしない人

社労士24は、10〜15分程度の講義動画を視聴することで、24時間で全科目を網羅できることを特徴とした講座です。これは、学習者自身のペースで効率的に学習できる反面、自分のスケジュール管理ができない人にはおすすめできないといえるでしょう。

本コースをメイン講座として学習を進める場合は、大体1ヶ月毎に1〜2科目ずつ送られてくるテキストと問題集に合わせて動画学習を進めて行く方法があります。ただし、週単位、日単位の細かなペース配分については、学習者自身で計画しうる必要があります。

また、注意が必要な点としては、社労士24で使用するテキストは、大原の主要なコース(社労士合格コースなど)のテキストと大きく異なることがあげられます。社労士24のテキストは動画講義のスライドを冊子化しただけのものですが、科目別の択一式、選択式問題集については他のコースで使用しているものと同じものを使用しています。

この問題集の中で解説されている内容が、テキストに載っていないことがあり、メインで使用するテキストとしては十分な情報量とはいえません。市販テキストや他の予備校のテキストでも構いませんが、メインのテキストを別に持っている人が、視聴時のメモとして活用するとよいでしょう。

そのため、初学者が社労士24のみの受講で合格点を越えることは、現実的には難しいと思われます。また、既に基本を確実に抑えられている学習者が、選択式対策として学習する場合には情報量が少ないので、社労士24を受講する場合はあくまで補助教材として使うのが望ましいです。

良かった点、おすすめする人

社労士24では、1つの動画が15分程度にまとめられており、通勤中や家事育児の合間などのスキマ時間を学習時間として活用できることが大きなメリットです。

また、全科目視聴しても24時間しかかかりませんので、試験前までに複数回視聴することができます。試験範囲が膨大な社労士試験においては、同じ情報に何度も触れることで、記憶の定着が図りやすくなります。

さらに、テキスト教材が動画のスライドと同じ内容になっており、動画を視聴しながら必ずしもテキストを開く必要がありません。家事の合間や通勤中など、時と場所を選ばずに学習を進めることができますので、まとまった時間が取りにくい生活スタイルの人には特におすすめの講座です。

社労士24の講義動画では、印象に残る図解やオリジナリティあふれる覚えやすい語呂合わせが豊富に使われているのも特徴です。例えば、国民年金・厚生年金の併給調整「4の法則」はわかりやすい図解で有名ですので、社労士24以外でも目にすることがあるかもしれません。

また、印象的な語呂合わせの例では、健康保険法・高額療養費の「妖怪ウォッチ」があります。252,600円~35,400円までの覚えにくい数字が続くので、私は苦手だったのですが、「妖怪ウォッチ」になぞらえて「ニャンコブーム(252,600円)、いろんな妖怪(167,400円)…」と続く語呂合わせ(※)に助けられました(妖怪ウォッチのことは全く知りませんが)。
※流行に合わせてアップデートが定期的に行われているようで、現在は違う語呂合わせになっているようです。

なお、社労士24担当の金沢講師はSNSでの情報発信(Twitter(X)でのオリジナル問題の出題や法改正情報の発信など)を細やかに行なっていますので、併せて学習を進めるとより効果的です。

➡社労士24のサンプル講義はこちら

経験者合格コースの感想

資格の大原の経験者合格コースのテキスト
資格の大原の経験者合格コースのテキスト

改善点してほしい点、おすすめしない人

経験者合格コースは、1コマあたり約2時間の講義と、講義内容に対応した択一式50~100問程度、選択式5~10問程度が学習範囲であり、1週間に2コマのペースで進みます。これは、1コマに費やせる時間を3日とすると、1日平均1時間半〜2時間程度は学習時間を取らなくてはならない計算になります。

このペースを崩すと、カリキュラムの範囲が終わらなくなり、後々の学習効果に影響が出る可能性がありますので、毎日ある程度の学習時間を確保するのが難しい場合はおすすめできません。

必ずしもまとまった時間が取れなくても、スキマ時間を活用して進めることはできますが、講義動画とウェブテキスト以外はすべて紙の教材になるので、通勤など持ち運びをする際には不便に感じることがあります。

なお、択一式トレーニング問題集については同じ内容のものがスマホアプリで提供されていますが、こちらは本コースとは関係なく別途購入する必要があります。

➡資格の大原のアプリの詳細はこちら

良かった点、おすすめする人

本コースのカリキュラムに沿ってスケジュール通りに学習を進めれば、全試験範囲を網羅することができ、合格レベルの実力はつくはずです。カリキュラムの中で1コマずつ細かく範囲が決められているので、学習計画も立てやすいと思われます。

テキストについては、多過ぎず少なすぎずの情報量で、補足事項まで読み込めば、合格点をクリアできないということはないでしょう。色は2色刷り(青・黒)で、フルカラーを採用している他社と比べると物足りなく感じるかもしれませんが、落ち着いた色合いで目に優しく、書き込みもしやすいため、内容に集中できます。

また、特に再受験の学習者が苦しめられている労一・社一への対策が無理なくできるよう、早い段階から統計・白書にも触れられるカリキュラムが組まれているのも特徴です。科目別学習の段階から、毎回、演習サブノートで統計問題に取り組みます。通常直前期に慌てて学習しがちな白書対策についても、科目別学習の中間地点で一度行うことになります。

➡経験者合格コースのテキストのサンプルはこちら

金沢博憲先生の感想

経験者合格コース、社労士24どちらも担当している金沢講師は、時事ネタやテレビ・マンガなどのネタを交えながら、効果的に語呂合わせや例え話を使って講義を進めるため、テキスト上では難解な内容もイメージしやすく、記憶にも残りやすいです。

例えば、「家内労働者は労働基準法の適用外だが、労働契約法は適用される」ことをドラマ「逃げ恥」のエピソードに例えるなど、親しみやすい事例を用いて解説していました。すると、実際の出題で「家内労働者」というワードが出た際に、エピソード記憶を使って対応することができるため、テキストの文章のまま覚えるよりも思い出しやすくなります。

また、暗記量の多い社労士試験においては、「パレートの法則」(2割の労力で8割を網羅すること)を推奨し、基本や原則を確実に抑えることに重点を置いて指導をしてくれます。「届出関係の期限」の例でいうと、「労働科目を10日、社会保険科目を5日」と大ざっぱに分類したうえで、一部の例外だけを要点として取り上げるので、効率的に暗記ができます。

細かな例外に目が向き、基本をおろそかにしてしまう状態(金沢講師は「知識のドーナツ化現象」と呼んでいました)を避けられるように、時には「こんな細かい論点は出題されない、もし出題されたとしてもほかの受験生も正答できない」と、割り切ったアドバイスをされることもあり、安心感がありました。

資格の大原での社労士試験、勉強方法

私の場合、資格の大原では、主に経験者合格コースのカリキュラムをスケジュール通りに進め、社労士24受講時はスキマ時間にサブ教材として利用する学習スタイルでした。

ここでは、試験までの学習の流れについて、経験者合格コースをメインとして受講した際の一例を紹介します。

受講開始〜直線期まで(科目別学習)

経験者合格コースでは、講義は全56回行われますが、1回の講義に対して、演習サブノート・択一式問題集・選択式問題集を解くのが一連の流れになります。また、1~2科目終了毎に確認テストがあり、加えて労働科目・社会保険科目それぞれでの中間テストがあります。

週2コマ、講義が行われることから、各回に費やすことのできる日数は3日程度になる計算です。私の場合、1日目を講義と演習サブノート、2日目を問題演習(択一式→選択式の順に)、3日目を問題演習で間違えたところの復習やテキストの読み返し、とタスクを振り分けて学習を進めました。大体ですが、毎日1.5〜2時間程度の学習時間が必要になります。

私の場合、幼い子供の育児をしながらの学習であり、長時間机に向かうことは難しいため、以下の要領で学習時間を確保していました。

講義

テキストを見ながら受講したほうがより理解が進むため、ここではできるだけまとまった時間、集中できる環境を確保しました。ただし、どうしても時間がない場合は、以下のように対応しました。

  • 家事をしながらの視聴…テキストを傍に置いていつでもメモを取れるようにする。
  • 布団の中での視聴…暗室でも確認できるwebテキストを活用する。
  • 倍速機能での視聴…0.1倍単位で細かく設定できる。私は1.2倍速を基本とし、急いでいる場合や、内容の理解が進んでいる分野では動画の速度を早める。

演習サブノート

講義の理解度を確認するための教材で、選択式2題、択一式2題が1回の範囲です。講義終了後に速やかに取り組み、解説動画までその日のうちに視聴するのがベストです。選択式の2題のうち、統計問題が1題含まれているため、統計については直前期まで特別な対策をする必要はないかと思います。

択一式トレーニング問題集

送付されてくるのは紙の教材ですが、私は別途アプリを購入し、ちょっとした空き時間や就寝前後など、5〜15分ずつ細切れに、かつ習慣的に取り組むようにしました(アプリ版は解説内容や問題数など、紙の教材と同じ内容です)。

アプリ版では、間違えた問題やマークを付けた問題を復習する機能がありますので、正答するまで解きなおします。講義受講後1回、中間テストまでに1回、直前期に1回の合計3回は全問題に触れるようにしました。

選択式トレーニング問題集

択一式問題集と異なり、紙の教材しかありませんでしたので、スキマ時間の活用がしにくいですが、A5サイズなので持ち運びはしやすいです。

とはいえ、アプリで代用できる択一式に比べると、選択式には触れる機会が少なくなりがちですので、私は大原以外がリリースしている選択対策アプリ(秒トレ)も購入しました。大原以外の教材で購入したのはこのアプリだけです。

確認テスト、中間テスト

確認テストは各科目終了後、中間テストは労働科目、社会保険科目終了時に行います。特に、中間テストは講義を受講してから時間がたってしまう科目があるため、テキストの通読や択一式問題集の解きなおしなどで復習してからテストに臨むようにしました。

テストは受け終わってからの復習が大切です。解答解説冊子にテキストの対応するページ番号の記載がありますので、間違えた問題はテキストに戻って再度確認やマークを付けます。

仕事や育児など、日々の用事に追われると、トラブルの発生や、体調不良などによって計画したペースで学習が進められない場合もありますが、なるべくスケジュール通りに進め、直前期までには全科目必ず終わらせておくことが重要です。

学習範囲が完璧に理解できなくても次の範囲に進み、直前期までにすべての科目の学習を終わらせましょう。社労士試験は科目別に基準点が設けられているため、未学習の科目がある状態で合格することは極めて難しいです。

確認テストや中間テストの前後、長期連休時にはカリキュラムに余裕ができるタイミングがあるため、遅れてしまった場合はそこで本来のスケジュールに追いつくように調整します。

直前期~本試験まで

全科目の学習が完了すると、6月頃から統計・白書対策、全科目横断の演習問題、模試の受験があります。

演習問題

択一式演習、選択式演習、総合演習の順に進みます。

択一式演習、選択式演習は2〜3科目毎になっています。私はこの演習に取り組むのと並行して科目別テキストの通読を行いました。模試のための総復習のつもりで演習に取り組むとよいと思います。

そして、確認テストや中間テストの時と同じように、解き終わってからの解答解説の確認とテキストでの振り返りを必ず行うことが大切です。

模試(全2回)

第1回は6月下旬頃、第2回は7月下旬頃に受験することになります。可能であれば会場で受験することをおすすめしますが、会場受験が難しい場合でも、漫然と取り組むのではなく、集中できる環境に身を置き、本番と同じ時間配分で受験するとよいと思います。

非常に体力を消耗しますが、できれば答え合わせと解説の確認まで当日中に行い、解説動画も時間を置かずに視聴したほうが効果的です。

模試で結果が出ない場合もありますが、あくまで本番は本試験ですので、一喜一憂せずに試験に向けてやるべきことをやる、ということが大切です。

また、大原以外の予備校や市販の模試もありますが、模試を受けることよりも模試を受けた後の復習が大切ですので、模試受験の回数を増やすよりも、大原の2回のみ、多くても他で+1回程度にとどめておいたほうがよいでしょう。

2回目の模試終了後からは、全科目のテキストの通読をし、試験前一週間くらいからは横断まとめテキストやまとめノートを作っている場合はその確認など、教材を絞った学習にします。

試験前になると不安になり、新しい教材に手を出したくなりますが、試験前に向けて使う教材を少なくしていき、確認するポイントを明確にしていくとよいです。

社労士試験不合格後はどうするか、再受験に向けて

独学か?再受講か?

一発合格する方もいるので一概には言えませんが、社労士試験は多大な学習時間を要するにも関わらず、本試験で予想外の奇問・難問が出題されてしまい、残念ながら努力したとおりに結果が付いてこないことがあります。

私の場合も、明らかに準備不足だった1・2回目に対し、直前模試でもA判定で十分努力をしたはずの3回目で不合格(選択式労一で基準点割れ)になった時には途方に暮れ、受験を諦めようかと考えました。

それでも、再受験をすると決めた際に、すでに十分な実力がある状態であることと、受講費用もかさむことから独学への切り替えを検討される場合があるかと思います。

強い意志がある場合は独学でも良いかもしれませんが、私のように気持ちが折れてしまった場合は、そのまま身が入らず受験を諦めてしまうリスクがあるので、独学をおすすめしません。

また、不合格になった際は教材のせいではないかと思うこともありますが、安易に変えないほうが良いと思います。少なくとも大原のものであれば、合格レベルに達しない情報量の教材ではないはずです。

今まで使い慣れた教材で継続した方が、学習時の負荷が少なくなり、前回よりもずっと少ない労力で、合格レベルの知識を維持できるはずです。

コース選択の方法

3回目の不合格になった際に、大原の講師の方に相談し、再受講時にどのようなコース選択をすべきか、アドバイスをもらいました。

  • 択一式合格基準点を満たさなかった場合(択一式45点未満)…基礎力が足りていないため、メイン講座の再受講に加え、社労士24をフル活用して土台を強化する。
  • 択一式の合格点を満たし、十分な実力があると見込まれる場合…社労士24の受講をせず、経験者合格コースのみとし、補足事項まで含めたテキストの精読を意識して行う。

私は後者のパターンだったため、講義1回の中で、講義〜問題演習を1.5〜2日で終わらせ、次の講義までの残りの時間をテキスト読みに充てました。

社労士24がないとスキマ時間の活用が難しいのではないか?と思いましたが、苦手分野などの講義動画を社労士24のように聞き流しコンテンツとして活用することもできました。

気持ちの切り替え方

そうはいっても、再受験に向けてどうしても気持ちが乗らないこともあります。その場合は、思い切って休養期間を取ることをおすすめします。

資格の大原では必勝リスタート講座など、試験直後からすぐに開講する講座もありますが、経験者合格コースは10月からの開講になります。それまでは社労士受験のことは忘れて、受験のために我慢していた趣味などに打ち込むなどしっかり休養を取り、開講後に集中して取り組むのがよいかと思います。

複数回受験で合格することが当たり前の試験なので、不合格になったからといって過度に落ち込む必要はありません。もちろん一回で合格できるに越したことはないのですが、複数回受験者が必ずしも努力不足とは限りませんので、諦めずに受験を続けることが合格のための何よりのコツといえます。

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